都市は生成を繰り返す 3
東京の新木場は古い木場から移転してまだ30年くらいにしかなりませんが、ここももう一度再開発を考えなければならなくなるのです。
最初に描かれた壮大なマスタープランがあったとして、そこに位置付けられたプロジェクトが半分も完成しない段階で、すでに一番始めのプロジェクトは老朽化し、次の再開発が始まります。
・・・つまり、この埋立地は最終の姿で完成するということは永遠にないのです。
常にどこかが壊されて、どこかが新しくなるという、都市が有する宿命的な建設の繰り返しが行われています。
しかもこのスクラップ・アンド・ビルトの傾向は、内陸市街地に比べて、よりはっきりと埋立地にあらわれてきます。
内陸の既成市街地でも、この永久運動は常におきています。
どこかに住宅団地ができているときに、どこかで工場が潰れてオフィス街になります。
どこかの花 種庭園や農地が壊されて公園になるとき、一方で学校用地が公会堂の敷地になっています。
しかし内陸部の場合には、大部分のところですでに住民が居住しており、また多くの人々が小さな土地を一番大事な財産として保有しています。
そのため、新しい土地利用の変化は、周辺の既存の市街地となじむものでなければ、地域社会の住民はその変化を許さないでしょう。
したがって、土地利用の変化はこまやかであり、また土地利用相互の関係には一定の秩序や約束がおのずから生れてきます。
つまり調和型の土地利用分布が基本となるでしょう。